ジカ熱/ジカウイルス感染症(Zika Fever, Zika Virus Infection)  2016年5月11日 更新

■国立国際医療研究センター国際感染症センターでは、これまでに経験した日本人の症例について広く日本の医療・公衆衛生関係者と共有するため、国立感染症研究所 IASRで報告を行っています。

 

フランス領ポリネシア・ボラボラ島帰国後にZika feverと診断された日本人旅行者の2例 (IASR 2014年2月号)

タイ・サムイ島から帰国後にジカ熱と診断された日本人旅行者の1例 (IASR 2014年10月号)

 

 

■海外の専門誌での発表

 

Two Cases of Zika Fever Imported from French Polynesia to Japan, December 2013 to January 2014

(Eurosurveillance, 2014年1月30日)

Zika fever imported from Thailand to Japan, and diagnosed by PCR in the urines  

(Journal of Travel Medicine, 2016年1月18日)

 

 

■正確なメディア情報を支援するために、報道機関の取材希望にも対応をしています。

 

中南米中心に流行のジカ熱…五輪控え感染飛び火警戒 (読売新聞 2016年4月25日)

妊婦の渡航 控えて! ジカ熱感染 南米で拡大 (東京新聞 2016年3月22日)

広がる「ジカ熱」危険性はどこまで? (NHKラジオ第1 先読み!夕方ニュース 2016年2月25日)

<そこが聞きたい>ジカ熱の流行(毎日新聞 2016年2月24日)

猛威をふるうジカ熱、日本での流行の危険性は?(NikkeiBP Net 2016年2月17日)

「ジカ熱への備え」(NHK 視点・論点 2016年2月12日)

ジカ熱…無症状が8割、ワクチンや特効薬なし (読売新聞 2016年2月9日)

WHO ジカ熱 緊急事態宣言(NHK 2016年2月2日)

ブラジル大統領「ジカ熱」媒介する蚊の駆除に全力 (NHK 2016年1月30日)

小頭症児急増…蚊媒介感染症、妊婦は渡航自粛を (毎日新聞 2015年12月)

 

 

■ジカ熱についての参考資料を作成いたしました(2016年5月11日 更新)

【NEW!】

Zika 妊婦パンフレット 20160511.pdf
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DCC zika factsheet 20160120.pdf
Adobe Acrobat ドキュメント 436.1 KB

海外からもどって体調不良・不安の相談先  医療機関からの患者紹介

■空港や港の「検疫所」で健康相談をすることができます。

■「輸入感染症(海外で感染して国内にもちこまれる感染症)」に詳しい医師のいる医療機関については保健所でも相談できます。

 

 

  ※参考:日本感染症学会ホームページ 蚊媒介感染症専門医療機関一覧

 

■国立国際医療研究センター 国際感染症センターでは常時 帰国後の体調不良の方の受診を受け付けております。

海外にでかける・でかけた方の健康ーTravel Healthーのスペシャリストが対応をしております。

 

 受診のご相談は「トラベルクリニック」受付にご連絡ください。

 ※当院では検疫所が作成した紹介状は他の医療機関からの紹介状と同じように対応をいたします。忘れずご持参ください。

 ※発熱や咳(せき)、発疹(皮膚のぶつぶつ)などの症状がある場合はマスクをしていらしてください。

 

 医療機関からの問い合わせ:国際感染症センター(DCC)国際感染症対策室へご連絡ください。

                渡航歴のある患者さんについてはその日の担当医が対応いたします。

                電話での相談対応はしておりません。予約をしての受診をご案内しています。

 

 【電話】03-3202-1012       <休日・夜間> 代表 03-3202-7181

 

受診ではなく、ジカウイルス感染症についての一般的なご質問は、まず厚生労働省のQ&Aをご確認ください

 

ジカウイルス感染症/ジカ熱 基本情報

【厚生労働省 ジカ熱 Q&A】 http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000109899.html

■ジカウイルス感染症/ジカ熱とは

蚊に刺されてなる感染症のひとつです。日本国内では流行をしていない感染症ですが、流行地に観光や仕事などででかけた方が現地で蚊に刺されて感染し、帰国してから発症する場合があります。潜伏期間は2~7日(~12日)です。

 

 

■流行している地域   (地図 米国CDC

ジカ ウイルスは1947年にウガンダのジカでみつかったウイルスで、アフリカ、南アジア、東南アジア、中南米での流行が確認されています。

ジカウイルスが流行している地域では他の感染症なども流行しています。

出発前には出かける先にどのような健康のリスクがあるかFORTHで確認をしましょう。

海外に出かけた後に体調不良で病院を受診する際は、まずは病院に電話をし、渡航歴(とこうれき)「●月●日から●日まで●●に滞在していました」を医師やスタッフに必ず伝えましょう。

 

 

■予防

蚊にさされてなる他の感染症の対策と同じです。

流行エリアにいかない、蚊にさされやすい時間帯の外での活動を避ける、刺されないよう備えをすることが重要です(虫除け剤、長袖、蚊帳の準備など)。 感染したヒトと同じ場所にいたりしても他のヒト直接病気がうつることはありません。

血液や体液での感染が疑われる例が報告されており、コンドームの使用等が勧められています。

疑問や不安がある方は出発前にトラベルクリニック等でご相談ください。

ジカウイルス感染症の予防ワクチンはありませんが、流行している地域では他の感染症のリスクもあるため、他のワクチン接種を含め、出発前の健康アドバイスを受けることをお勧めします。

 

 

■症状

感染しても全員が発症するわけではありません。8割の方は症状がないか、症状が軽いため気づきません。

病院に行くことを考えるような事例では、発熱、頭痛、眼球結膜充血、皮疹、筋痛、関節痛等があり、デング熱やチクングニア熱の症状によく似ています。

数日で治ることがほとんどです。

流行地へでかけても、何も症状がない場合は病院を受診したりする必要はありません。

 

 

■診断

最近問題になった日本では流行していないウイルスのため、通常の診療所や病院で行う検査の中には含まれていません。

医師が必要性を考えた場合のみ検査が検討されます。

ジカ熱が流行している地域では、デング熱を含め、他にも考えるべき感染症があります。医師が総合的に判断をします。

 

  

■治療・症状に対して行うケア

特別な治療法はありません。水分を十分にとって安静にします。

解熱剤や痛み止めを使う場合は、(デング熱が否定されるまでは)アスピリンやアスピリンを含む薬剤、その他の非ステロイド系消炎剤(イブプロフェンなど)は出血のリスクが高くなることがあるので使わないようにしましょう。

自分が持っている薬について確認が難しい場合は、すぐに飲まずにかかりつけの薬局の薬剤師に相談をしましょう。

体調について不安や相談がある場合は病院に相談をしましょう。

 

 

■医療機関での感染対策

ジカ熱については通常の標準予防策のみですが、渡航歴のある患者さんでは他の疾患の精査が終わるまでは、症状に応じて感染予防策をとることをお勧めします。複数の感染症が同時に診断される場合もあります。

 

 

■診断をした医療機関から保健所への届出 

2016年2月15日から「4類感染症」としての届出が必要です。 

 

■3月11日に蚊媒介感染症の診療ガイドラインが改訂になりました(第2版)

 

 

 

 ジカ熱情報

厚生労働省 検疫所 FORTH (2016年3月3日)     WHO 小頭症(ジカウイルス感染症の関連を含む)について(ファクトシート)

厚生労働省検疫所(2016年2月26日)        ジカウイルス感染症への検疫対応について

厚生労働省 健康局 結核感染症課(2016年2月24日)  ジカウイルス感染症を疑う症例の要件について

厚生労働省 検疫所FORTH (2016年2月18日更新)  渡航時におけるジカウイルス感染症への注意について

厚生労働省 健康局 結核感染症課(2016年2月5日)  感染症法、検疫法の施行令等一部改正についての通知

外務省 海外安全情報(スポット情報)(2016年2月4日)ブラジル・リオデジャネイロのカーニバルに関する注意喚起

厚生労働省 健康局 結核感染症課(2016年1月21日)     ジカ熱について

厚生労働省 健康局 結核感染症課(2015年12月17日) ジカ熱に対する対応について 

外務省 海外安全情報(広域情報)(2016年1月15日)  中南米地域におけるジカ熱及びデング熱の発生

 

より詳細な情報が必要な方は下記のサイトでご確認ください。

WHO        http://www.who.int/csr/disease/zika/en/

PAHO/WHO           http://www.paho.org/hq/index.php?option=com_topics&view=article&id=427&Itemid=41484

WPRO/WHO            http://www.wpro.who.int/mediacentre/factsheets/fs_05182015_zika/en/

米国CDC       http://www.cdc.gov/zika/

ヨーロッパCDC       http://ecdc.europa.eu/en/healthtopics/zika_virus_infection/Pages/index.aspx

英国 Public Health England  https://www.gov.uk/guidance/zika-virus

ブラジル保健省 デング・チクングニア・ジカの注意喚起(ポルトガル語) Saiba mais sobre dengue, chikungunya e zika

 

2月18日   日本産婦人科医会   妊娠されている方、妊娠を計画されている方へ

2月  5日   日本産婦人科学会   ジカ熱感染を心配している妊婦のみなさまへ

2月  5日   日本産婦人科学会   妊娠女性のジカウイルス感染症と児の小頭症との関連 (会員向け)

1月22日   日本産婦人科医会    「妊婦のジカ熱感染と小頭症の発生のおそれについて」 

 

 

米国CDC によるガイダンス・参考資料

4月29日 米国CDC  HIV感染症とジカウイルス

http://www.cdc.gov/zika/hc-providers/hiv-zika.html

4月28日  家庭でできる蚊対策

http://www.cdc.gov/zika/prevention/controlling-mosquitoes-at-home.html

3月25日 米国CDC 改訂  妊娠可能女性へのケアについて(性行為での感染予防)

http://www.cdc.gov/mmwr/volumes/65/wr/mm6512e2er.htm?s_cid=mm6512e2er_w

2月23日 米国CDC 改訂 ジカウイルスの性的な接触での感染について

Update: Interim Guidelines for Prevention of Sexual Transmission of Zika Virus — United States, 2016

2月19日 米国CDC 改訂 ジカウイルスに感染したかもしれない新生児・子どものケアについてのQ&A

Questions and Answers for Healthcare Providers Caring for Infants and Children with Possible Zika Virus Infection

2月16日 米国CDC  改訂:ジカウイルスに感染した可能性のある新生児・こどものケアについての資料

Update: Interim Guidelines for Health Care Providers Caring for Infants and Children with Possible Zika Virus Infection — United States, February 2016

2月  5日 米国CDC 性行為・性的接触でのジカウイルスの感染予防に関する資料 

Interim Guidelines for Prevention of Sexual Transmission of Zika Virus — United States, 2016  

2月  5日 米国CDC 改訂:ジカウイルスに曝露した可能性のある妊婦および妊娠年齢女性のケアについての資料

Update: Interim Guidelines for Health Care Providers Caring for Pregnant Women and Women of Reproductive Age with Possible Zika Virus Exposure — United States, 2016

1月29日 米国CDC 母親が妊娠中にジカウイルスに感染した可能性のある新生児での評価・検査についての資料

Interim Guidelines for the Evaluation and Testing of Infants with Possible Congenital Zika Virus Infection — United States, 2016  

1月22日 米国CDC ジカウイルスのアウトブレイク時の妊婦への対応についての資料

Interim Guidelines for Pregnant Women During a Zika Virus Outbreak — United States, 2016

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国際感染症センター 国際感染症対策室
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